真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
昨夜ホテルで『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』を見た。
これは「北斗の拳」原作でいうところのサウザー編に相当します。
大好き 聖帝サウザー(愛深き漢)
アツイ。アツすぎる。
このサウザーというキャラクターが僕は大好きです。
が、大好きだったからこそ、この映画にはがっかりした。
聖帝サウザーが最後にさらっと言った台詞がこの映画では軽いこと軽いこと。
「愛ゆえに人は苦しむ」
お師さん(だったかな?)オウガイを敬愛し、あやめてしまったがために歪んでいったサウザーの哀しみがこの映画ではまったく伝わりません。
と言うのも、南斗鳳凰拳の一子相伝にまつわるオウガイとの件が一切描写されないのです。
これじゃぁ、ただの嫌なやつじゃねーか。
サウザーの人間的な厚みみたいなのが一切味わえません。
しかも、そんな嫌なヤツにケンシロウが有情拳を使う理由が見えない。
うーむ。困った。原作読んでたからサウザーのよさがわかるのに、これ初見だと伝わんねーだろうなぁ。もったいない。
でも、良いところもありました。
これまたサウザーの名台詞。
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
アツイ。
あとは、汚物は消毒だー!!というモヒカンなんかも嬉しいものです。
悪い点があと二つ
一つは新キャラクターのレイナ。必要か?いや、いてもかまわない。
だけど、なぜ声が柴崎コウ?
柴崎コウ好きだよ?好きだけど、声が平面的なんだよね。
ポンズのCMのときから思ってた。
「あ、棒読みだなー」と。
最近は演技としては表現が上手だなーと思うけど、やっぱ声だけだと厳しいと改めて実感。
もう一つは、ラオウ。宇梶さん。元暴走族のヘッドだそうで。
嫌いじゃないよ。嫌いじゃあない。
だけどね、声の質がもうラオウには合ってない。申し訳ないけど。
なんだろう。太さが足りない気がする。
宇梶さんの声ってちょっと優しいというか包み込む感じがあるから、圧倒的な威圧感とかが声からは伝わってこない。
これが残念。