福田総理辞任

うーん。とりあえず記者会見を見た感想。

しきりに強調していた「いまが一番いいタイミング」ということについて。

これは多分、本当にそう考えたんじゃないだろうか。

最後に中国新聞の記者がものすごく失礼な質問の仕方をしてて驚いたんだけど、総理が自身と自身の内閣を客観的に見て、「あ、無理だ」と判断しただけだろうと。
中国新聞の記者は、総理の会見が一般的に他人事のように思われる、という風に言われてきて、今日もやっぱり他人事のようにしか聞こえない、と言った。
だけど、僕自身はこの会見を見てると他人事のように話しているとは感じなかった。
総理を降りてくれてよかったとは思ってるけど、それでも、辞めるまでの間にものすごく迷い、道を探ったであろう背景を感じられたので、中国新聞の記者は逝ってよし。まったく敬意が感じられない。)

じゃ、一ヶ月前の内閣改造は何だったのかと言うと、当時はまだ「やれる」という手ごたえや「やってやる」という野心、やる気もあったんだろう。
しかし、馬鹿な農水相をはじめとして自身で選んだ大臣たちにがっかりしたんかなぁ。

国民目線からすると、もしかしたらもっと早く辞めろよ、という声も出てくるかもしれない。
だけど、そこはズレてたんだと思う。
要するに、国民から見るともはや福田内閣に浮揚の気配なし、と思っている頃、まだ総理自身は「まだやられはせんよ」と。
しかし、ことここにいたって総理も「ここまでか」と。

まぁ8月はオリンピックもあったしねー。

あと、小沢さんが立候補した日にぶつけてくるというのはどういう意味があるんだろうか。

会見ではずいぶんと野党、民主党の重要法案に対する反対姿勢と協議のテーブルにつこうとすらしない姿勢を批判してたな。
本当に悔しかったんだろう。
密室政治が良いとは言わないが、せめて党首同士、腹割って話す機会がほしかったんだろう。

で、麻生さんを支持するかという質問には明言せず。

でも誰か対抗馬いるのか?
町村さん?

有能なイメージがあった福田総理でも、こういう結末を迎えるんだなぁ。
成果が道路特定財源というのが自民党として容認されるかどうか、というところも面白い。

*追記
「いま」が良いかどうかということで言えば、「いま」がよかっただろう。
早いほうがよかったけど、それを言っても詮無いこと。
これを後へ後へと引きずられて、それこそ国会会期中に辞任なんてことになればダメージはでかいよ。
国民生活にもより大きな影響を与えかねない。
そういう意味では、今日、「いま」決断したことはよかったと思う。
総理の言葉を借りれば「政治空白」はどちらにしても生じる事は分かりきっている。
その「政治空白」を最小限にできるタイミングが「いま」だったということでしょう。

この辞任についても叩いている人は叩くことでスッキリしたい人なんじゃないかな。

評価できる部分は評価したい。
福田内閣、厳しい状況の中で何とか乗り越えてきた、そんな印象を受ける。