幸せのちから

ウィル・スミス主演で実の息子との競演作。
ついでに、「MI:2」に出ていたタンディ・ニュートンが妻役で出演という、豪華なんだか地味なんだかよくわからないキャスト。

正直、最初はあまり面白そうとは思っていなかったんだけど、見始めたらすごかった。
何がすごいって、主人公の転落っぷり。

もう十分底辺だろう、そう思っていた矢先の口座差し押さえという駄目押し。

あの後のシークエンスが何とも言えず切なくて、たまらない。

行き場をなくした親子。どこへ行けば良いのかもわからない父親だけど、寝る場所は確保したい。
残されたのは駅のトイレなんだけど、すんなりそこに入ることができず、タイムマシーンと称して、恐竜から避難しよう、と息子を誘い、トイレで宿泊。

あのシーンのウィル・スミスの一条の涙。

正直、このシーンとラストのなみだ目のシーンのためにこの映画はあるんだろう。そう思う。