隠岐のエコツーリズム
隠岐では島後である隠岐の島町を中心に、エコツーリズムを推進している。
エコツーリズムは地域の自然、歴史、文化などを一体的に取り扱い、ストーリー性を持って来訪者に伝えていくツアー形態で、「自然」に特化しているわけではないです。
そして、地域にある自然、歴史、文化資源の活用はもちろん、消費しきってしまわないように、保全とのバランスを考えた活用を考えています。
その具体的な表れの一つが、『隠岐の自然を守るための参考書 〜隠岐エコツーリズムルールブック・データ集〜』です。
ここでは、「自然」に焦点を当てていますが、基本的な立場としては自然を含めた地域資源を守るための参考書として活用できると思います。
ちなみに、目次を紹介するとこんな感じです。
1.「国立公園」と大山隠岐国立公園の概要
1-1.国立公園とは
1-2.国立公園内での規制
1-3.大山隠岐国立公園の概要
1-4.隠岐諸島の概要2.隠岐の自然環境
2-1.陸の環境〜日本の記憶が息づく島“隠岐”〜
2-2.海の環境〜隠岐の海洋生物〜3.隠岐の自然を守るための実践ルール
3-1.ルールの必要性
3-2.エコツアーの実践マナー
3-3.ルールおよび解説
3-4.緊急時の連絡先・携帯電話通話エリア4.隠岐各種データ一覧
4-1.隠岐の貴重な生物一覧表
4-2.隠岐の神社一覧表(抜粋)
4-3.危険な生物5.付録
5-1.宿泊先チェックシート
5-2.出発前のチェックシート
5-3.緊急時の連絡体制フロー図6.おわりに
6-1.あとがき
6-2.推薦文
6-3.協力していただいた皆さん
6-4.参考資料
ルールブックとしての役割は第3章が中心となっていて、ここでは
- 訪問者向け
- 訪問者を迎え入れる地域住民向け
- ガイド向け
- 観光関連事業者向け
- 行政関係者向け
の対象別に、隠岐のエコツアーを楽しみ、維持していくためのお願いが書かれている。
もちろん、これを守らないからと言って、何の拘束も受けないわけだけど、
ここに書かれていることが達成できたら、本当にエコアイランドが達成できるんじゃないだろうか。
データブックとしてもなかなか面白いと思いますよ。