俺だったら戦って死にたい

  • イルカ殺す場面収録した映画、米で論議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090806-00000849-yom-int


なんか、こういう記事をみると思い出すマンガあります。

川原正敏の『修羅の門』です。

このマンガの第3部に当たるアメリカ・ボクシング編の中で、主人公の九十九と第3部のヒロインの一人との会話のシーン。
うろ覚えなんで、微妙に違うとは思いますが・・・。

ほぼまったく同じような論議が、日本人の九十九とアメリカ人のヒロインの間で交わされています。

  • アメ:クジラは知能が高くすばらしい生き物だ。そんな生き物を殺して食べるとは日本人はやばんだ。
  • 九十九:お前らアメリカ人だって牛を殺しているだろう。お前らアメリカ人は牛を飼い、殺す。そのとき牛は友だちだと思ってきた人間に殺される。
  • 九十九:クジラは大海の中を自由に生きている。狩猟されて殺されるのは力が足りないからだ。どっちが幸せか?



*参考

オレはどっちにも「友達」はいないが…どうせ人間に食われるんだったらクジラになりたいね…
食われるために育てられ…何もわからないまま友達だと思っていた人間に殺される…ブタや牛にしてる事の方が残酷だと思うぜ…オレはね。
クジラやイルカは食われたとしてもそれまでは自由に大海を泳いでいたんだ…つかまったのは運と力がなかったからさ…。
オレだったら戦って敗れたい…ブタや牛とクジラやイルカとの間に決定的に違うことが一つある。
戦うチャンスすら与えられない者と…戦って敗れることのできる者…オレにはこの差はでかい…と思うぜ。


九十九は最後に「俺なら戦って敗れたい」と宣言して、ヒロインに別の考え方があるということを示し、ヒロインが難しい手術を受けるきっかけを与えます。

うーん。このマンガ古いんだけど、この描写と今回のこの報道を比べると、何も変化してないんだなーということがよく分かりますね。

正直、お前らは年間に牛をどんだけ殺してんだ、ということを言いたいですね。
牛のような家畜はいくら殺してもいいんだ、とそういうことか?