地域振興系コンサルが抱えるもどかしさ

コンサル業をやっている自分としていつも抱えている問題意識……。問題意識というよりは何だろう。なんていえばいいのかわからないけど、「もどかしさ」みたいなものがある。

その正体は何かというと、単純に業務内容が特殊な技術や資格を必要としてないこと何じゃないかと思う。
言い換えれば、ある程度社会経験を持った人なら誰でもできるであろう仕事である、ということ。

土木系のコンサルなら技術士とかRCCMとかいろいろ資格もあるよね。で、設計や測量、地質調査なんて資格がないとできないけど、地域振興系のコンサルってそういう必須の資格ってないんだよね。*1

それが僕の中でコンプレックスのようになってるのかもしれないな。


そういう意味では熟練工に対する一種の憧れもあるし、農業や漁業、畜産、林業といった第一次産業に対する尊敬の念が最近強くなる一方です。


だけど今、地域マネージャーや集落支援員といった人への投資が制度化されつつある中、こうした人材が入った地域が必ずしもうまく回っていないのは裏を返せば、やはり自分たちのような地域振興系のコンサル(コンサルという業種ではなくてもいいと思うけど)の必要性を示しているような気がしています。

なんていうんだろう。社会経験があれば誰でもできるわけではない、ということでもあるし、一定の訓練が必要ということでもあり、どんな職業でもそうだけど適性というものがある、ということなんだろう。

ただ、現場を知らないということは大変恥ずかしいことである、という風に認識しているので生涯勉強だな、と思う。


*1:設計業務は特殊な資格は必要ないらしいんだけどね