少し思ったこと

いろんな地域で、何かの事業を始めようとするとき、省庁のいろんな助成事業、補助事業を使うんだけど、その時、たいてい何か事業の受け皿となる組織が必要となる。

今までだと、市町村が受け皿となっていたみたいだけど、最近のトレンドは市町村が入った形の住民組織(自治会やまちづくり団体など)も企業も大学なども加えた「協議会」方式が主流。

ただ、これ少し思ってたんだけど、最近になってある人に話を聞いて改めて思った。

組織が増え過ぎない?

事業をやろうと思うと、毎回毎回「協議会」を立ち上げるようになってしまう。
まぁ、協議会じゃなくても、委員会でも実行委員会でも、ネットワークでもいいんだけど、とにかく増えていく傾向にある。

同じ協議会が受ければ良いんじゃないの?という指摘があると思う。
これ、同じ協議会でもいけるケースもあれば、別の組織じゃないとダメとなるケースもある。
具体的にいうと、その協議会はAという目的のために立ち上がった協議会だからBという目的のこの事業の主体としてふさわしくない、とか何とか。

でも、地方ではおそらくどんな協議会を立ち上げても顔ぶれはあまり変わらない。
なので、目的にあわせて協議会を作っていくのは効率的でない。
事務作業は増えるし。

長く続けるには

単一の目的のために協議会を作るとその組織は長続きしないんじゃないかと思った。

今、地方とくに中山間地域自治会や集落といったものの機能が低下しているという。
これは実際、そう実感したし現在進行形で進んでいる。

ただ、ある人が言った。

自治会はまがりなりにも30年以上続いているんだから、新しい組織を作るよりこっちを活かした方が良い。

そう。自治会って今は機能不全に陥っているけど、組織としての寿命は長いんだよ。
で、地域への影響力もまだ行使し続けている。

だから、自治会機能の再生って難しいけど試す価値はあるような気がする。
試してみて、ダメならどこがダメなのか。
どうすれば新しい自治会としてスタートできるのか、見えてくるのかな。

たとえば、一戸一票制ではなく、一人一票制にする、とか。
自治会の集まりではあいだ間でワークショップのようなものを取り入れて子どものアイディアを聞いたり、若者の意見を取り入れたり、女性のアイディアを取り入れる工夫が生まれる、とか。